今年もMOSAの一大イベント「MOSA Software Meeting in 湘南 2006」が10月20日(金)〜21日(土)にかけて行われました。
今年は「実践でのチャレンジ!」をメインテーマに9つのMOSAセッション、キーノート、アップルセッションほか特別企画を実施、約70名の参加者とともに神奈川県葉山町の湘南国際村センターにて、充実の2日間を過ごしました。
初日の20日(金)は、13:00より湘南国際村センター内の研修室にて3トラック計9セッションが開催されました。
会場となった湘南国際村センター。海を見下ろす高台にあり、とても気持ちのよい施設です。今年は二日間とも好天に恵まれました。
セッション1:13:00〜14:30
セッションの始まりは「Cocoa勉強会」の紹介から。ついで、宮田氏による「役に立ちそうなアプリ機能の勧め」と題してスタートアップアイテムの登録とパスワード画面制作の話を、木村氏からは「LinkBackで編集はおまかせ」としてオープンソースのフレームワークLinkBackが紹介されました。
インテル・スレッディング・ビルディング・ブロックを使用したマルチスレッド・アプリケーションの開発方法が紹介され、デモではMacPro上での高速性が披露されました。
ドキュメント作成においての文書フォーマットの選び方や、ちょっとしたテクニックなどが長年テクニカルライターとして様々な文章を執筆されている講師ならではの視点で解説されました。
セッション2:15:00〜16:30
まずは村上氏による「HID Device Interface入門」。ファミコン・コントローラ風USBデバイスをアプリケーションで扱う方法についての話がありました。続いては、新居氏による「コマンドラインで作るAutomator Action」。 Cocoaベースのコマンドラインツールを作り、それを利用するAutomator Actionについての解説です。最後は木下氏から「ユーザインタフェースアニメーションテクニック」として、アニメーションを行うユーザインタフェースを作成するテクニックが紹介されました。
長年レーザプリンタの開発に携わっている五十嵐氏より、その仕組みや概要・プリンタドライバについてが語られました。
Leapardに標準添付される予定のフレームワーク「RubyCocoa」について、原作者ご自身からのお話と、ハンズオン形式での解説が行われました
セッション3:17:00〜18:30
Cocoaをメインにお仕事されている講師が日ごろの作業の中で疑問に思ったことなどについて、ディープな解説が展開されました
永野氏が開発している“Monalisa”の紹介と、AudioやImage Application開発環境としてのCore Audio / Core Image APIの活用について語られました。
リビングなどで利用するユーザインタフェースやアプリケーションの考え方を研究テーマとしている講師から「従来の発想とは異なる視点からのユーザーインターフェース」の考えが披露されました。