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MOSA Cafe for Students レポート

2007年8月21日(火)、東京都新宿区のアップルジャパン株式会社セミナールームにおきまして、学生向けイベント「MOSA Cafe for Students 〜ソフトウェア開発という仕事、海外でのコミュニケーションスキルの重要性〜」を開催致しました。

13:30〜15:00 第1部「現場の若手開発者に聞く!」

第1部では、事前アンケートの質問に答えるという形で、5人のパネリストに、学生時代の体験や学んできたこと、今の仕事についたきっかけ、開発現場の実際をお話していただき、最後にそれぞれのパネリストから「学生の皆さんへのメッセージ」をいただきました。

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パネリストの皆さん。
左から、HMDT株式会社 代表取締役 木下誠 氏、株式会社治郎吉商店 猪狩創 氏、有限会社ソノランブルー 村木聡 氏、株式会社ニコンシステム 根岸恭子 氏、マイクロソフトディベロップメント株式会社 休場晶子氏

まずは、パネリストの自己紹介から。プログラマになったきっかけと共に、小さい頃の夢も伺いました。全く違った職業だった方もいれば、小さい頃から一途に変わらない方もいて、参加者の皆さんは、それぞれのエピソードに興味深く耳を傾けていました。

事前アンケートの質問には、「最初に就職した会社はどのような点を重視して選んだか?」「大企業・中小企業・SOHOそれぞれのメリット・デメリットは?」「Mac向けプログラマの需要はどの程度あるのか?また今後どのような展開になると感じているか?」など、現実を見据えた率直なものが目立ちました。

また、「学生時代にやっててよかったと思うこと、またこうしてればよかったと思ったことは?」という質問へは、パネリストから「広く社会を知るために色々な人とコミュニケーションしたり、色々な仕事(アルバイト)を経験する」「時間がたっぷりあるからこそ出来る事(プログラミングの勉強)をする」などのアドバイスがありました。プログラマーに向いている人はいるか?という質問に対して何人かのパネリストから「とにかくプログラミングが好きなこと」という答えが出ていたのが印象的でした。

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ディスカッションの様子。
事前アンケートから沢山の質問が寄せられ、それぞれのパネリストが自らの経験からアドバイス。みなさん、真剣に聴き入っていました。

参加した学生の声(アンケートより抜粋)

・期待以上のことを聞くことができたので、すごくためになりました。
・とても面白かったです。特に最後のメッセージは心に響くものばかりでした。
 私はMacでのプログラミングを始めたばかりなのですが、これから頑張ろうと思いました。
・学生時代の事など身近でためになりました。
・具体的な体験談を聞けてよかったと思う。時間のある今を技術獲得に使おうと思う。
・実際にお仕事をされている方のお話を伺うことができ、非常に身近に感じることができました。
 大変参考になりました。
・プログラミング言語を学ぶ上でどのように学べばよいか理解出来たので、それを今後活かしたいです。
・現場で活躍されている方々の生の声が聞けて参考になりよかったです。

アップルジャパンよりADC(Apple developer Connection)の紹介

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今回、開催協力をいただいたアップルジャパン デベロッパリレーションズ スタッフからは、デベロッパ支援のための会員制度ADC(Apple developer Connection)の学生向けメンバーシップと、毎年初夏に行われるWWDC(Worldwide Developers Conference)についての紹介がありました。

15:30〜17:00 第2部「エンジニアに必要な英語コミュニケーションとは?」

第2部はシリコンバレーで英語学校English Vitamin, Incを経営されている八巻ルリ子さんから、紆余曲折を経て英語を習得されたご経験や、シリコンバレーで英語学校を始めようと思い立ったきっかけ、国によって異なるコミュニケーションの仕方や、他人とコミュニケーションする際の心がまえ、英語を実践の場で使いこなすために求められる能力とは?など数々のアドバイスを楽しいエピソードを交えながらお話をいただきました。

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講師のEnglish Vitamin, Inc CEO & President 八巻ルリ子氏

ご自分を「英語職人」と語る八巻さんは、元々は駐在員の奥様。
旦那様の海外赴任に伴ってシリコンバレーに移り住んだのち、英語が話せたことから、ご主人はもちろんのこと、同じ駐在員の家族や日本人留学生などから頼りにされるようになり、「こんなにニーズがあるなら学校を作ってしまえ!」と現地で親しくなったアメリカ人の仲間と共に英語学校を立ち上げたそうです。その行動が物語る通り、八巻さんは体中がエネルギーのような女性。参加者の学生も終始そのパワーに圧倒されっぱなしでした。

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実践で役立てるには、単語の語彙を増やすと共に、適切なフレーズや概念を学ぶことの必要性を解説。(左)
海外在住経験のある第1部のパネリスト(木下誠氏、休場晶子氏)も参加し、会場の参加者とディスカッション。(右)

中盤以降は、参加者からの事前アンケートの質問に、八巻さんや海外在住経験のある第1部のパネリストからアドバイスがありました。
アンケートには「日本にいて、英語コミュニケーションを上達させることは可能か?」「英語能力を向上させる為に、留学以外の手段があるか?」「日本人と話すときと、英語圏の人と話すときでは、何か意識や心がけを変える必要があるか?」「海外で事務所を開く、または起業することは難しいか?」などの質問などが寄せられ、参加者が英語学習に日々苦闘している様子がうかがえました。

こういった参加者の声に八巻さんから、「日常のなにげない言い回しを覚えるには、英語日記が効果的。生活の中でふと目に留まった物や事柄を、英語では何て言うのか自分で調べてみて、自分の言葉の蓄えを一つ一つふやす作業を繰り返そう」「英語の習得には、想像よりもはるかに長い時間が必要、その長い時間を投げ出さないために、一緒に学ぶ仲間をつくろう」「英語初心者は、自分の伝えたい内容が相手に正確に伝わっているかを確認をすることが大事」「言葉自体を学ぶことも重要だが、社会の中で生きていく為に必要な人間としての力(人間力)も大いに育てよう」など、こころに響く沢山のアドバイスをいただきました。

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「私の夢は、一人でも多くの日本の優秀なエンジニアに国際対話能力をつけてもらって、活躍してもらうこと!」と参加者へ熱いメッセージ!

参加した学生の声(アンケートより抜粋)

・今日一番聞きたかった内容であったので、かなり参考になりました。
・英語を話す上での心構えについてが、非常にためになりました。
・伝えたい相手の心を読む大切さを非常に強く感じた。
・英語に対する概念や意識が変わりました。とても充実してました。
・いつも勉強していて、行き詰まる事も多いのですが、具体的な勉強方法に加えて、
 心がけや実体験でのお話を聞けて、これからの参考になりました。
・自分の意見を持ち、それをきちんと伝える事が必要と感じた。実際に留学したいと思った。
・何とはなしに英語コミュニケーションに対する難しさを感じてしまいましたが、
 「実際に飛び込んでいくことの大切さ」を強く感じました。
・フレーズで覚える事。また、どんな状況でも人間力が必要だと学びました。

株式会社中経出版様と講師の八巻さんのご厚意により、今回の参加者へは以下の2冊の本がプレゼントされました。
ご提供ありがとうございました。
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面白いテーマを高校卒業レベルの英語で提供する「English Zone」と、講師の八巻さんが書かれた最新刊「理系のビジネス英語」。MOSAのメンバーにはうってつけです!