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【MOSAメルマガ#21】iOSとmacOSのユニバーサルアプリの可能性 (2018年1月9日配信)

MOSAメールマガジン第21号 iOSとmacOSのユニバーサルアプリの可能性

◆目次
・MOSAからのお知らせ
・iOSとmacOSのユニバーサルアプリの可能性
・ニュース
・このメールマガジンについて
・バックナンバーについて
・配信先の変更・停止について

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◆MOSAからのお知らせ
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●MOSA新年会 2018
開催日: 2018年1月21日
受付期間: 2017年12月22から2018年1月20日

恒例の「MOSA新年会2018」を開催いたします。
今年の新年会では、MSM2017 湘南.Swiftで好評をいただいた基調講演にその後の展開と展望を加えて再構成し、「MSM基調講演リピート&ビヨンド」として開催いたします。湘南で聴講されていない方はもちろん、参加された方も改めてお楽しみください。

新しい年明けを祝いつつ、交流の場としてもご活用いただければと思います。Apple最新技術の動向を語り合いましょう。MOSA会員も、会員でない方もご参加いただけます。

今年は、午前の部は朝10:30からの開催です。また、懇親パーティーは12:30からの開催となります。懇親パーティーのみの参加も可能です。ふるってご参加ください。

詳細はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42184

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◆コラム 
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iOSとmacOSのユニバーサルアプリの可能性
大谷和利(MOSA副会長)

 今回のコラムは2017年の年末に書いていますが、ちょうどそのときにアップルがiOSとmacOSのユニバーサルアプリ化を実現しようとしているとの報道がありました。MOSAメンバーならばご存知のように、iOSとmacOSはコア部分を共有しており、両者を統合するのではという噂も、たびたび耳にされていたかと思います。
 もちろん、今回の報道はOSを1つまとめるということではなく、どちらでも動くアプリの仕組みを確立するというものです。OS自体の融合に関しては、引き続き、それぞれのハードに課された目的や要求項目が異なるため、現実的とはいえません。現状でも、たとえば、iOSデバイス用とtvOS用のアプリはかなり近い成り立ちをしており、場合によってはUI要素の改変程度で両プラットフォーム向けのアプリを用意することができますが、それに近い環境がiOSデバイスとMac間でも実現するというイメージで捉えるのが妥当なところではないでしょうか。
 アップルが、この方向に動く動機としては、iOS向けのApp Storeの成功と比較して、Mac App Storeに対するデベロッパーのモチベーションが低く、アプリの品揃えや更新が振るわないという事実があります。MacのアプリはMac App Store以外でも配布や販売が可能ですし、App Storeを通すことで生じる制約や、有料アプリの場合には手数料を嫌うデベロッパーもいるので、それは致し方ない部分です。
 また、諸般の事情から致し方ないとはいえますが、Mac用のアプリは有料のものが多く、それもそこそこ値が張りますから、iOSアプリに慣れた消費者にとっては、手を出しにくい部分もあるでしょう。
 パッケージ販売の時代に比べれば、Mac App StoreのおかげでMac用アプリの市場は上向きにはなっていると思えるものの、そういうことが重なって、今ひとつ盛り上がりに欠けるというのが、ユニバーサル化の背景なわけです。
 また、Mac ProやiMac Proを意識して作り込まれたアプリをiOSデバイス上で動かすことは非現実的ですから、仕組み上も、主に、iOSアプリをmacOS上でも動かすという部分に重きが置かれるでしょう。
 ただし、やはり心配なのが画面レイアウトやユーザーインターフェースの違いをどのように吸収するかという点です。アップルは、マイクロソフトの同様の試みを、PCとモバイルデバイスの目的や使われ方の違いから批判してきましたし、ごく単純なところでは、指で操作するボタンとマウスポインタで操作するボタンとでは、サイズも形も違っていて当然といえます。画面内の位置にしても、それぞれに適したところがあり、共通化はできません。
 そのあたりまで自動変換してくれるのか、あるいは、まったく新しいUIのコンセプトを採り入れてくるのか、興味が尽きないところです。早ければ、2018年のWWDCで、少なくともその一端が明らかになると思いますので、刮目して待ちたいと思います。

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◆ニュース
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● Apple、旧型iPhoneの意図的減速について正式謝罪 バッテリー交換費を3200円に値下げへ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/29/news020.html

●iPhone 6以降のバッテリー交換「希望者全員対象」で開始
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/04/news030.html
バッテリー交換対応ですが今年中(2018年中)は継続されるようです。

●どうなる「Fire TVでYouTube」 YouTubeアプリ更新で他ブラウザにリダイレクト開始
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/29/news018.html
技術的な問題による回避とかではないので、とても残念な状況です。

●Apple、Intel/ARM CPUに対する脆弱性「Meltdown」と「Spectre」についての対策を発表。MeltdownについてはiOS 11.2およびmacOS 10.13.2で既に緩和策済。
https://applech2.com/archives/20180105-about-meltdown-and-spectre-for-apple-os.html
Intel / ARM CPU に対する脆弱性への対策ですが、iOS 11.2 及び macOS 10.3.2 で緩和策が導入されているそうです。早めに適用しましょう。

●米ホワイトハウスがCMSとしてWordPressを採用。Drupalから変更
http://www.publickey1.jp/blog/18/cmswordpressdrupal.html
ホワイトハウスも WordPress になったのですね。

●アマゾンの「Alexa」、英で犯罪対策に活躍の可能性
https://japan.cnet.com/article/35112726/
Alexa と呼びかける前の音声も含めてクラウド上に保管されていて、その提出を要請できる(但し Amazon は当初は拒否、容疑者の承諾を受けて提出)ということに対しては色々な意見がありそうですが、将来的には一つの捜査手段になるかもしれません。

●Appleがアプリ開発支援サービスBuddybuildを買収、デベロッパー環境の一層の充実へ
http://jp.techcrunch.com/2018/01/03/2018-01-02-apple-buys-app-development-service-buddybuild/
Buddybuild が標準ツールの中に統合されていくようです。

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