【報告者:中野洋一(MOSA理事)】
2012年2月3日(金)、茨城県立日立工業高等学校において、iOSプログラミングセミナーを開催しましたので、皆さんにご報告いたします。
【ハンズオンセミナー】
ご参加いただいた方々は、すでに生徒に指導している先生方ですので、釈迦に説法とならないように気合いを入れて臨みました。授業ではC言語の教育に取り組まれていることもあり、Xcodeの使い方やソースコードの入力など、滞りなく講習は進みました。
ただ、Objective-C言語については今回が初めてのこともあり、戸惑いがあったのではないかと思っています。講習時間の関係でObjective-C言語に深く踏み込めなかった点や、フレームワークの一部しか解説できなかったことは心残りでした。この点については書籍等を通じて、今後も学習いただけることを願っております。
今回のハンズオンセミナーでは、ピザの画像を使って簡単なアプリを完成させるところまでを3時間程度で学習しました。実際に動作するアプリをゼロから作り上げていったので、ほどよい達成感を得ながらiOSのプログラミングスタイルを理解いただけたと思っています。
また、セミナーの途中ではいろいろとご質問などをいただきながら、セミナーテキスト以外の部分にも触れ、参加者全員で様々な情報を共有できました。
【豊かな教育環境】
学校のコンピュータルームには、40台以上ものiMacが整然と並び、生徒は豊かな学習環境の中でプログラミングと向き合っている印象を持ちました。
すべてOS X LionとWindowsとのデュアルブートで、とても充実した環境が整っていると感心しました。
私が学生の頃は、アルバイトでお金を貯めてコンピュータを買うことが当たり前でしたが、それを思うと本当にうらやましいです。
放課後にはiMacを使うために生徒が入室して、教室が賑やかになりましたが、生徒の何人かはiPhoneを持っていたりして「なんて贅沢な…」と心の中でつぶやく自分がありました。
【おわりに】
約4時間という短い時間でしたが、マシンの環境が整っていることもあり、スムーズに全体が進行しました。
情報電子科の森戸先生は、iOSの将来やiBooks Authorなどにも高い関心を持っておられ、iPhoneやiPadを使ったプログラミング授業への想いを熱く語られました。
我々は果たしてそれに応えられたか?という心配は若干ありますが、今後もMOSAを通じて教育の現場にも貢献していきたいと思いました。
事務局より
MOSAでは、教育機関や企業へMac/iOSプログラミングセミナーの講師派遣を行なっております。
セミナー講師派遣に関する詳細は、MOSA事務局へお気軽にお問い合わせください。