2006年7月14日(金)大阪市北区の扇町インキュベーションプラザ・メビック扇町におきまして、第4回 「MOSAメンバーズカフェWEST」を開催しました。
大谷和利氏による当日のレポートです!
第4回MOSAメンバーズカフェWESTは、7月14日にいつもの扇町インキュベーションプラザ・メビック扇町にて開催されました。参加者は12名の予定でしたが、お1人欠席されたため、11名でした。
矢野会長挨拶(中央)と会場の様子
メインスピーカーは、「Cocoa勉強会関西」代表の大森智史さん。ご自身で開発し、先ごろUniversal対応となったソフトウエア「TaSuKu」(MacOS X 用スクリーンリーダ)と「Monzai」(AppleScriptによるかな漢字変換、および、漢字仮名まじり文の読みあげソフト)のデモとお話をしていただきました。
メインスピーカーの大森智史さん。
TaSuKuによるメニュー読み上げの例(左)合成音声に合わせて、アバターの口をシンクロさせるデモ(左)
また、「Cocoa勉強会」自体の主旨や活動内容についても説明があり、立派な会報なども披露していただきました。
Cocoa環境に興味のある会員の方は、「Cocoa勉強会」にも奮ってご参加下さい。
続いて、大森さんの「Monzai」との関連で、モサ伝の編集長で快技庵代表の高橋政明さんから教えていただいたペンタックスなどの最新の音声合成技術の紹介を大谷が行いました。これらは、すべての音素を合成するのではなく、単語ごとに録音しておいたデータを組み合わせているため、合成後の音声品質が非常に高くなっています。
次に、矢野会長より、「ビジネスを拡げるデジタルデータの管理・運用のベストノウハウ」と題して、ヤノ電器さんで進めている「ディザスター・リカバリーシステム」についての解説がありました。Warifuというファイル暗号化分割技術により、災害時などに一部データの欠損が生じても、元データを復旧できるというもので、一般ビジネスはもちろん、失われると2度と取り戻すことができない写真館などのフォトデータの管理への応用が期待されます。
Warifuの解説を行う矢野会長
Mac OS X Serverのメリットを他のサーバーシステムと比較しながら紹介
最後に再び大谷が、MOSAメンバーの中野洋一さん、漫画家のモンキー・パンチさんと共同で企画した立体漫画エディタが情報処理推進機構の未踏ソフトウェア創造事業に採択された話を行いました。募集は年2回なので、適切なプロジェクトがあれば申請されることを参加者に促しました。
未踏ソフトウェアキックオフミーティングにて。左から中野洋一さん、モンキーパンチさん、大谷理事
お忙しい中、お集まりいただいた皆さんと、メインスピーカーの大森さんに感謝いたします。
レポート・撮影:大谷和利氏