2008年5月18日(日)、六本木の東京ミッドタウン内「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」におきまして、第2回「DEMOsa」を開催しました。
※動画(YouTube)はスピーカーにご了解のとれたもののみ順次掲載予定です。
「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターってNANIsa?」
財団法人 日本産業デザイン振興会 蘆澤雄亮
「DEMOsa」開催場所に利用されている「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」について、開設されるまでの経緯、その存在意義や理念が詳しく紹介されました。
「 “これなら使いたい!” をカタチにしました。 歩数計です。」
セイコーインスツル株式会社 デザイン総括部 ウオッチデザイン部 寺島 かおり
従来、女性の消費者からは敬遠されがちだった「歩数計」を「使いたいと思わせるためには何が必要か?」の考えから、「アイシャドーケースのようなカラフルでオシャレなデザイン」や「歩く事に意欲をもたせる機能の搭載」など、製品化にいたるまでのプロセスが紹介されました。
「誰もが『使える』Webへの『前提』 ――アクセシビリティの考え方――」
早稲田大学 大学院 大川悦史
本プレゼンテーションでは、まず「ウェブアクセシビリティとは?」に触れ、ついでWebコンテンツをデザインするために作り手が意識すべきアクセシビリティの注意点について、大学院での研究活動にも触れながら発表されました。
「エモンとは何ぞや?」
有限会社オッティモ 代表取締役 小池 邦人(MOSA副会長)
Macでボクセルデータを高速表示&編集するための技術・「エモン」が、DEMOを中心に披露されました。
エモンによって表示された医療用のデータ(歯周病患者のデータ)が紹介されると、そのリアルさに会場から驚きの声があがっていました。
「デザインの思考プロセス-スリッパの例」
moviti プロダクトデザイナー かたやまのりこ
普段何気なく使っている「スリッパ」を真面目に、そして緻密に分析・解剖し、とうとう「理想のスリッパ」を作るまでにいきついた過程が、思わずクスリと笑いを誘う考察過程とともに紹介されました。
「手のひらのシンセサイザー Kaossilator(カオシレーター)」
株式会社コルグ 商品企画室 坂巻 匡彦
片手にすっぽりと収まる小さなシンセサイザー・「KAOSSILATOR」が実際の曲作りとともに紹介されました。音楽の専門知識がなくても簡単に曲が出来あがっていく過程がスクリーンに映し出されると、会場からは歓声が上がっていました。
「小ロット製造プロダクトの可能性」
有限会社ファクタスデザイン 代表取締役 鉢呂文秀
プロダクトの企画からデザイン、製造、販売まで全て自社で手がけるという実積をもつスピーカーから、ジャンルにとらわれない幅広い活動の経緯と成果が紹介されました。
「紙と電子の融合をドキュメントスキャナとMac/iPod touchでデザイン」
株式会社PFU イメージビジネス営業統括部 第一営業部 豊島 幹
前半はドキュメントスキャナ「ScanSnap」に書類や名刺、ショップカードなどのデータを裏表一気に高速で取り込む様子や、取り込み後のデータの活用事例が披露され、後半はiPod touchでデータを持ち運ぶ活用法などが紹介されました。
「AMAGATANA, BODY FANTASIA」
imgl / Keio University 勝本 雄一朗
一見ただのビニール傘・「雨刀(AMAGATANA)。振れば抜刀音や刀同士が交わるリアルな音がして、気分は武者修行。DEMOでは、2006年のファーストバージョンから2007年の無線化への変遷、そして海外での武者修行(?)の様子などが楽しいDEMOを交えて紹介されました。
「オンライン付箋サービス「lino」、linoはなぜ付箋になったのか?」
インフォテリア・オンライン株式会社 サービス デザイン マネージャ 甲斐淳仁
オンライン上でいつでも、どこでも、だれとでも使える付箋とキャンバスのサービス「lino」が紹介されました。実際の「付箋」を貼ったボードを思わせるカラフルなデザインが来場者に好評でした。
「PDF管理ソフト『Mokuji』の紹介とデータベースライブラリ『YAO』を使ったソフトウェア開発」
株式会社治郎吉商店 代表取締役 白石亘
取り込んだPDFデータをWin/Macどちらの環境でも作成・編集することができ、 また蓄積した大量のデータを検索・閲覧することができるアプリケーション「Mokuji」について、その開発経緯がデータベースライブラリとして組み込まれた「YAO」とともに紹介されました。
「動こうとしない若者たちの仕事参加」
NPO法人ニュースタート事務局 IT事業部タウンタウン責任者 田尾宏文
ニュースタート事務局のなりたちや、イタリアの農園での支援事業をお手本に始めた「引きこもりの若者への支援」への試行錯誤の取り組みが、社会復帰の事例とともに紹介されました。
「Massh! みんなでマッシュアップ! ネット上の音源で遊ぼう!!」
財団法人 国際メディア研究財団 研究員 徳井 直生
音楽マッシュアップのためのWebアプリケーションシステム「Massh!」がDEMOとともに紹介されました。このシステムはネット上の様々な音源を組み合わせて、自分好みのDJプレイを加工して楽しむもので、今後はiPhone/iPod touchでの展開も準備中とのことでした。
「MusicMosaic Generator : 誰でもできる音楽マッシュアップ」
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 宮島靖
楽曲に予め設定された「タイムラインメタデータ」を利用することで音楽波形を一切見ないで楽曲のリミックスが簡単に編集出来るシステム「MusicMosaic Generator(MMG)」がDEMOと共に紹介されました。本システムでは「合法的に楽しむ」という考えのもと、リミックス情報を記したレシピだけを交換するという方法が提示されています。
「X PLATEに込められたデザイン」
セイコーインスツル株式会社 デザイン総括部 コーポレートデザイン部 石原 悠
通話とメールのみのビジネスユースを想定してデザインされたシンプル端末「X PLATE(テンプレート)」のデザイン過程について、発想から製品化までの道のりが「製品としての使い勝手とデザイン性の追求」の厳しいせめぎ合いの例を交えつつ紹介されました。
「無線LAN環境を持ち歩こう – WMWifiRouterで完全Air化を実現 -」
有限会社シエスタウェア 代表取締役社長 バスケ
Windows Mobile で動作するソフトウェア「WMWifiRouter」を使って、イー・モバイルの定額データ通信をWiFi共有して無線環境を作るためのセットアップ方法やお役立ちTipsが紹介されました。
参加者の声(アンケートより抜粋)
1,000円以上のご寄付をいただいた方にはお礼の気持を込めて「ソックドッグ」(右)作成キットをプレゼントいたしました。皆さまよりお寄せいただきました運営支援金は、19,240円になりました。
皆さんの暖かいお気持に心より御礼申し上げます。
お忙しい中、お集まり頂きました皆さま、ご参加ありがとうございました。
第3回は7月13日(日)開催です。
次回の「DEMOsa」にもどうぞご期待ください!