2011年11月23日(祝)、仙台青年文化センター エッグホールにおきまして、「DEMOsa TOHOKU」を開催しました。当日は多くの皆さまにご来場いただき、驚きと興奮の笑いあふれる2時間半となりました!
※動画(YouTube)はスピーカーにご了解のとれたもののみ掲載しています。
まずは、AppleTVや対応機器に音楽と映像をワイヤレスで飛ばせるAirPlay技術をつかったプレゼンスタイルが紹介されました。ケーブル接続のストレスを感じずに済むプレゼンスタイルは大変好評で、続く出演者の皆さんも自分のプレゼンでその便利さを実感していました。また、安価で簡単な操作で使えるデバイス(Go PanoやKogeto Dot)を使った360度のパノラマ撮影が紹介され、「視聴するユーザが見たい映像を選ぶことができる」という新しいスタイルや活用例がデモビデオとともに紹介されました。
「自分たちの体験に根ざしたアプリを作りたい」との思いで作られた大学生3名によるプロジェクト「むちあめタイムメーター」が紹介されました。このアプリは、「頑張る時間(ムチ)」と「休憩時間(飴)」を設定、それをメーター表示(可視化)することで、「やらなきゃいけないのにやれない」状況に陥っている本人にやる気と自覚を促すアプリです。メリハリをつけるために、ただ頑張るだけでなく、休憩時間(飴)も入れることにしたそうです。ツイッターとの連動機能もついていますので、ツイッターを上手く使うことで、更に効果が期待出来そうなアプリでした。
iPad1台のみで、動画の撮影、再生、比較指導が出来る「舞踊レッスンの補助アプリ」が紹介されました。スポーツや舞踊、伝統芸能などの動きは、指導者の見本を真似するだけでは、なかなか修正点を意識しづらいものです。そこでこのアプリでは、指導者の見本映像と自分の映像を同時再生して比較したり、二つの映像を重ね合わせて再生することで、身体のどの部分の動きを修正すればいいのかが一発で分るように作られています。現在、AppStore申請に向けて準備中とのことですが、様々な分野のレッスンなどに応用できそうなアプリでした。
人の記憶が鮮明となるキー「場所、メモ(その場所で想起した感情)、写真」から発想したアプリ「位置メモ」が紹介されました。位置メモは個人で保存した情報を楽しむのに加え、位置情報を蓄積できるサービス「ORECOCO(オレココ)」と連携してウェブ上で他者と共有することが可能になっています。今後の課題としては、SNSとの連携強化やGoogle Mapのマイプレイスとの連動に対応して、更にユーザを増やしていきたいとのことでした。
Quartz ComposerとUSBカメラを2つ使って簡単に実現出来る立体カメラのシステムが紹介されました。人の脳は色の濃淡や物体の重なりなどを瞬時に判断していますが、3D映画を観て酔ってしまったように感じる時は、立体のしくみに反した映像になっていることが多く、作品を見た人の脳が混乱している状態なのだそうです。このような2D、3Dの基礎知識が、サンプル画像やハリウッド映画の例などをまじえながら披露され、大変興味深いプレゼンでした。
社内有志で立ち上げた「PSOFT MOBILE」作成のアプリから「AR Missile」「Zen Brush」「あずきザザー」の3つが開発秘話と共に紹介されました。中でもシンプルさと書き味のみにフォーカスして作成した「Zen Brush」は、全世界のアップルストアのiPad 2用デモアプリに採用されたそうです。また、「あずきザザー」はリアルを追求するあまり、3Dで一粒一粒をレンダリング、物理演算であずきシミュレーターまで開発したほどだとか。千葉さんからは「アイデアは平凡でも、好きなことや得意なことを活かした『こだわり』で他者より飛び抜けることができる」というPSOFT MOBILEのアプリ作りへの信条が語られました。
画集や写真集を著者自身が編集できるiPadアプリが紹介されました。このアプリは、通常の絵や写真を鑑賞する機能に加え、画像の拡大や縮小、メイキング動画、著者の肉声による作品解説、サイン機能など様々なおまけ機能が付属しています。プレゼンでは、SF画家・加藤直之さんの美しい作品とともに各機能や編集方法などがデモされました。「著者自身が編集できる」という機能をつけた理由は、著者のこだわりや感性を作品集に反映させるには、本人に編集してもらうのが一番いいということと、作品集の数が増えると近い将来、著者のニーズに開発者が対応しきれなくなるだろうとの予想から、双方にとってメリットのあるアプリの仕様にしたそうです。
仙台で月にほぼ一度のペースで開催されている「Sendai.iPhone勉強会」の紹介がありました。勉強会発足のきっかけは、3.11の東日本大震災だったそうです。地震を機に仙台をスマートフォン開発の町としてブランディングしようという動きがまずAndroidコミュニティから発生し、「Androidだけではなく、iPhoneも共に」との思いで「仙台といえばスマートフォン!」をキャッチフレーズに7月に「Sendai.iPhone勉強会」を立ち上げたそうです。毎回15名前後のメンバーで、ライブコーディングや雑談を通じた情報交換などを実施しているそうです。この勉強会へご興味がある方はツイッター(@tototti または @iphone_dev_thk)で情報を確認してください。
お忙しい中、お集まり頂きました皆さま、ご参加ありがとうございました。
次回の「DEMOsa」にもどうぞご期待ください!