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【MOSAメルマガ#27】iPadを使って何を教えたいのだろう?(2018年4月3日配信)

MOSAメールマガジン第27号 iPadを使って何を教えたいのだろう?

◆目次
・MOSAからのお知らせ
・iPadを使って何を教えたいのだろう?
・ニュース
・このメールマガジンについて
・バックナンバーについて
・配信先の変更・停止について

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◆MOSAからのお知らせ
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●【夜間】BUKURO.swift 2018-04
開催日: 2018年4月4日
受付期間: 2018年4月4日

プログラミングを一人で勉強するのはつらくて長い道のり…
そんなあなたの
BUKURO.swift

・Cocoa勉強会とMOSAの合同勉強会です。
・macOS/iOS/watchOS/tvOSプログラマーのための勉強会です。
・初心者大歓迎です。
・関連があれば、他の環境についてもOKです。
・発表を希望される方は申し込み時のアンケートでお申し込みください。

プログラマーが楽しくプログラミングできるようにサポートする場を提供したい
・勉強会に参加された方全員が学びを得られる様にサポートします!
・勉強会に参加できない方にも学び得られるよう、勉強会の成果を可能な限りアウトプットします!
・プログラマの拠り所となる場を目指します!

詳細はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42369

●【有志企画】 MOSA PubHack.swift 2018-04 のお知らせ
開催日: 2018年4月12日
受付期間: 2018年4月12日

PubHack.swiftは、飲み会イベントを通じて、macOS/iOS/tvOS/watchOS/Androidエンジニアの人たちの交流を目的としています。
名前のPubHackは、英国 Pub Rock からとりました。Punk魂で盛り上げたいと考えています!

・macOS/iOS/tvOS/watchOS/Androidエンジニアの飲み会です。
・幹事の負担を減らすため、予約や会計が不要なパブでの開催としています。
・ですので、参加は自由ですが、事前に状況を把握したいので、参加表明していただけますと嬉しいです。

詳細はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42453

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◆コラム 
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iPadを使って何を教えたいのだろう?
根岸恭子

iPadが新しく発売されました。
「学ぶための製品」「教えるためのツール」
学ぶ側だけでなく教える側に対しても魅力的な言葉が並んでいて、導入するだけでどんどん学習ができそうな気がしてきます。

自分がMacやiPadを始めて購入したとき、こんなに魅力的かつ具体的にアプローチされたかなぁ。と思います。
当時は、筐体のデザインや、動画や写真が撮れて、Web見てメールができて音楽が創れて、と言ったまだSpecに偏った感じだったと思います。
でも、手に入れたくなるものでした。
自分が気に入れば購入できた(自分で決めて、自分で買う)。
それがその当時のスタイルだったと思います。

しかし、今回のiPadはそうはいきません。学校等に導入してもらうには、これを魅力的に感じる人だけでは無く、上層部の了承が必要です。
具体的且つ効果がどの様に表れるのかが重要な決め手になります。

アップルのホームページにもたくさんの言葉が並んでいます。
海外での導入事例、先生用の教育プロセスも提案しています。
一部の記事にアップルも教育関連は、苦戦しているんだというものもありました。
プロモーションをじっくり見ると、アップルのがんばりたい気持ちが伝わってきます。

さて、iPadを買ったら何ができそうかは、アップルのホームページにお任せして実際教育現場では、iPad等を使って何を教えたいと思っているのでしょうか?
プログラミングを授業に導入とか聞きますと、言語を教えてもなあ。。。と思ってしまいます。

少し自分なりに調べてみました。

◆プログラミング教育って何か?
「プログラミング言語を教える訳では無い。」少し調べるとすぐにそんな言葉が最初に出てきます。
では何を教えるのか?
文部科学省によると、「プログラミング教育」とは「プログラミング的思考」を身に着けることなのだそうです。

文部科学省の議論のとりまとめ資料では、以下の様に言っています。

「プログラミング教育とは」
子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの

「プログラミング的思考」
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

解りましたか?解ったようなわからない様な感じです。私もそうです。
でも、プログラミングが教えたい訳では無く、ものの見方や考え方、アイデアを練って達成する事を学ぶのかなと思いました。

文部科学省:小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/074/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/07/07/1373891_5_1_1.pdf

◆「プログラミング的思考」って何か?
「プログラミング的思考」を調べていると、社会に出た時、または学校の中でもあらゆる場面で自分達が日常的に行っている様な事を解りやすい事を材料に体験しながら身に着けて欲しいんだなと思えてきました。

どういう事なのかというと、料理のように、目的があり、食材という要素があり、これを組み合わせ、日常生活で主婦が行うように、条件に応じて要素を変え、修正をするという事を「プログラミング的思考」に沿って行う事が思い浮かびました。

例えば、

〇目的
毎日夕飯を19:00から食べる

〇要素
今家にある食材、ガスコンロは2つ、フライパンは1つ、小なべ1つ

〇条件
家族の好きなもの/健康に良いもの、30品目、ダイエット。
温かい物を同じ時間で出来上がりにする
20分で作る

〇条件を満たさない課題
回鍋肉を作りたいがキャベツが無い。(食材が足りない)

これらを目的を条件に合わせて満たす為にはどうしたら良いのかという事を考えます。
その考える時に何をしているのかという事が「プログラミング的思考」です。
さて実際に考えてみましょう。

◆足りない食材をどうするのか?
キャベツの変わりに白菜にする。この時、白菜とキャベツは、葉物野菜という抽象化されたジャンルで、共通項があるので代替として白菜を選ぶ。

◆温かいものを同じ時間で出来上がりにするにはどうしたら良いのか?
野菜を切る順番、下茹でする順番、スープをどうするか?副菜は?
作る手順や、同時進行する為の順番、を明確にイメージします。

◆20分で作るには?
お湯を沸かすのは時間がかかるから主菜の下茹でのお湯をそのまま使ってスープを作る。
お肉や野菜を下茹でしたってことは、栄養素やうま味成分も入った、出汁になっているのだから、うま味をもうちょっと足して、味付けすればできる。
時には、インスタントだって良いじゃない。

◆栄養バランスを取るには?
副菜の作り置きも良い。調味料以外に振り掛ければ良いもの例えばゴマ、ナッツ、チーズ、海苔、わかめ、等を常備する。副菜やスープに居れれば良い。

これらの例を考えてみても、理解して分解する能力、分析する能力、抽象化する力、論理的な手順の構築や、異なる視点を持つという、「プログラミング的思考」を使っているのです。

さて、これらを、やったことの無い人に「教える」というのは、中々骨が折れるものです。
今回の課題をどうやって解決すれば良いかの例なら教える事ができます。
でも、日々変わる色々な条件や目的に対してどの様に対処していけば良いのかというのは、教えられるというよりは、体験して、自分の中で体得していくしかない様に思います。
すごい事にチャレンジしているとも思いますし、これまでも形を変えてチャレンジしてきたのかなとも思います。

教育現場で教える人が不足しているというのも理解できます。
解答は1つじゃないんです。これが正解だよと教える事とは違います。
教える方も条件は、あるけど1つでは無い正解を受け入れ、それで良いのか考えなくてはいけない。条件に漏れが無いのか等、1人1人の解答に向き合って、いかなくてはならないと思います。

開発者が、この教育の課題で何ができるでしょうか?
子供たちの発想に合わせた応用が利く様な課題を作る環境を用意する事でしょうか?
そこに、加えて自分達の商売にもしなくてはいけません。
早速、「プログラミング的思考」をフル回転して考えてみるのはどうでしょうか?

アップルだって、大変な筈です。アップルのアプローチは、実体験を通じて理解してもらおうとしていると思います。VRやSwift Playgroundsを始め、動画の編集や演奏、
お絵描き、手書きのメモができます。これらは、ツールです。
こんな環境を与えられて、これからの若者を育てる材料を皆さんはどの様に考え提供していきますか?

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◆ニュース
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●速報:新 iPad 発表。Apple Pencil対応で3万7800円から
https://japanese.engadget.com/2018/03/27/ipad-apple-pencil/
新iPad発表されました。

●高校生の半数以上がTwitterを実名利用、そのうち約4割は公開アカウント–MMD調査
https://japan.cnet.com/article/35116762/
昔よりも実名を公開することに対して抵抗感が無くなっているようです。

●日本もようやく……「パスワードの定期変更は危険」を報じた日経の記事が大きな話題に
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1113835.html
3か月くらいでパスワードを変更するように促すサービスなども、これで変わるかもしれません。

●iOS 11.3、本日より提供開始
https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/03/ios-11-3-is-available-today/
iOS 11.3の正式版が公開されました。Newsroomには掲載されていませんが、macOS 10.13.4の正式版も公開されました。

●「TensorFlow.js」公開、Webブラウザ上で機械学習の開発、学習、実行が可能に。WebGL経由でGPUも活用
http://www.publickey1.jp/blog/18/tensorflowjswebwebglgpu.html
まだ、開発の初期段階だと思いますが、Webブラウザ上で実行できれば、手軽に使えると思います。

●中国の宇宙ステーション、天宮1は間もなく墜落――重量9.4トン、正確な落下地点は不明
https://jp.techcrunch.com/2018/04/02/2018-04-01-chinas-9-ton-tiangong-1-space-station-will-burn-up-tonight-but-no-one-knows-quite-where/
続報があります。

●中国「天宮1号」大気圏再突入、大部分燃え尽きる
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3332310.html
大部分が燃え尽きたそうです。地上に破片の落下などは見つかっていないそうです。

●国税庁Webサイト、全URL変更で混乱 サイト内検索も役立たず、「無限ループ」状態に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/02/news108.html
検索が役に立たないというのは苦痛ですね。

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