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Dashboard ウィジェット コンテスト 審査結果発表!

〜こんなウィジェットあったらいいな〜

- 林
 無事入賞作品も決まったところで、今後に向けて「こんなウィジェット」が欲しいというようなアイデアはありますか?

-松尾
 私はクイズが好きなので、実用的というよりもちょっとした気分転換に使えるウィジェットで、「逆回しウィジェット」とかどうかなぁ、と思います。例えば「こんにちは」という言葉を逆回しした音声を聞いて、普通に聞くとなんて言ってるのかを当てる、とか。音声の種類を変えても面白いですね。「旦那さんが浮気している時のヒソヒソ声」とか「ヤミ金の怖いお兄さんの声」とか。
 それから「ナンセンス俳句」なんてのも面白いかもしれません。5文字言葉のデータベースと、7文字言葉のデータベースをどこかに貯めておいて、そこからランダムに5、7、5と言葉を組み合わせて全く脈絡のない、でも変に面白い俳句が出来ちゃうとか。無理矢理その俳句の解釈をして遊ぶんです。カレンダーに連動させて季語も入れたいですね。

-野末
 mixiに代表されるようにWebの世界もどんどん変化し続けています。Mac固有のDashboardを使ってWebと融合させる新しいものが欲しいですね。今は特に「こんなウィジェット」というイメージはないのですが、そういういいものを作ってくれる人と、アイデアを模索していきたいと思っています。
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-林
  私があると良いなあと思うWidgetは「今月の支払いWidget」。携帯電話会社、クレジットカード会社など複数の企業サイトから、今月の支払い料金などを取ってきて、合計金額を表示してくれるといったWidgetです。こういうのがあると使い過ぎにも注意するし、銀行口座残高が足りなくて引き落とせないといった事故も減ります。開発するときにはサイトにアクセスするときに発行するパスワードの扱いなど、セキュリティに注意する必要が当然ありますけど。
 もう一つ、可能性として、「ネットコンシェルジェ」のようなWidgetもできそうですね。「明日彼女とデート」「今夜、お得意さんを接待」なんて言うときに、このWidgetを立ち上げると、さまざまなレストランガイドから情報をなめてきて、一番その時のシチュエーションに合った候補をリストしてくれる、といったものです。今、いろんな企業や個人がレストランガイドのサイトを立ち上げていますが、それそれのサイトごとに特徴がことなります。あるところはリーズナブルなところ、あるところはテーマ性の濃いところ、あるところはゴージャスな高級路線、と言った感じですが、このWidgetはそれらさまざまなサイトを横断的にチェックして、ユーザーのリクエストに最も合った候補を選んでくれる。うまく作り込んでいけば、「ネットコンシェルジェ」として重宝しそうでしょ?
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-松尾
 では、「待ち合わせ場所を決めるウィジェット」というのはどうですか?「お互いの中間地点で」なんていいながら、譲り合ってなかなか決まらない場合に「電車賃」「距離」「時間」の丁度真ん中のところを提示してくれるウィジェットです。デートウィジェットの補助にもなりますよ。

-林
 最近、インターネットの世界で話題となっているWeb2.0というキーワードがあります。さまざまなWebサイトが相互にシームレスに連携し、そこからユーザーの求めるものを切り出してきて、カスタマイズした形で提供するといった概念です。次世代のWeb技術として大きなビジネスインパクトがありそうと世間でもてはやされているわけですが、ユーザーがどんな恩恵を受けられるのか、という観点から言うと、要するに「山のようにあるインターネットの情報の中から、自分の必要な情報だけを抜き出し、自分好みのスタイルで見せてくれる」という仕掛けです。
 ユーザーが受けられる恩恵という観点から見ると、そういうものは既に
DashboardのWidgetでできる。つまり、Web2.0が目指している世界は既にDashboardで実現されているとも言えます。こういう世界を自由に開発できるわけですからMac のプログラマはとても幸せな環境の上で仕事をしているということになります。
 HTMLやJavaScriptだけで実現できないことがあったら、Cocoaで機能拡張部分を書いてやれば何でもできてしまう。先ほど、松尾さんが「逆さシャベリ」Widgetのアイデアを出されていましたが、こういうものでもCocoaのAPIを使えばできそうです。
 こうしたものの開発情報は書籍やWebから入手することもできますが、MOSAが開いているセミナーに参加するのも効果的だと思います。私もMOSAの副会長でいながら、実際にこうしたプログラミングを磨き上げるほどのレベルにいませんので、私自身参加して、次回のコンテストには応募できるくらいになりたいと思っています。


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