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【MOSAメルマガ#26】Marzipanについて妄想してみました (2018年3月20日配信)

MOSAメールマガジン第26号 Marzipanについて妄想してみました

◆目次
・MOSAからのお知らせ
・Marzipanについて妄想してみました
・Apple Developerサイト日本語ドキュメント更新情報
・レポート公開
・ニュース
・このメールマガジンについて
・バックナンバーについて
・配信先の変更・停止について

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◆MOSAからのお知らせ
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●【土曜】第24回 MOSA Tech Meeting 開催!
開催日: 2018年3月31日
受付期間: 2018年3月30日

MOSAでは、2014年2月より開発技術の情報共有を目的としたオフラインミーティングを隔月で開催しています。
今回のMTMは、会員、非会員ともに無料で開催いたします。また、MTM終了後は、有志の方々と二次会を開催予定です。この機会にぜひ、ご参加ください。

【スピーカー募集!】
ソフトウェア、ハードウエア問わず、作品や自慢のネタを披露いただける方を募集しています。
デモの時間は一人15~20分程度です。カジュアルな会ですので、リラックスした雰囲気でいろんな情報を共有したいと思っております。
また、参加者の皆さんからプログラミングに関する質問や悩み事を集めて、当日に参加者全員でディスカッションいたします。

詳細はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42401

●【夜間】BUKURO.swift 2018-04
開催日: 2018年4月4日
受付期間: 2018年4月4日

プログラミングを一人で勉強するのはつらくて長い道のり…
そんなあなたの
BUKURO.swift

・Cocoa勉強会とMOSAの合同勉強会です。
・macOS/iOS/watchOS/tvOSプログラマーのための勉強会です。
・初心者大歓迎です。
・関連があれば、他の環境についてもOKです。
・発表を希望される方は申し込み時のアンケートでお申し込みください。

プログラマーが楽しくプログラミングできるようにサポートする場を提供したい
・勉強会に参加された方全員が学びを得られる様にサポートします!
・勉強会に参加できない方にも学び得られるよう、勉強会の成果を可能な限りアウトプットします!
・プログラマの拠り所となる場を目指します!

詳細はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42369

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◆コラム 
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Marzipanについて妄想してみました
中野洋一(ドリームガーデンソフトウェア)

今年もWWDCが開催されます。
すでにチケットの申し込みも始まり、今週には購入者の当選も決まるはずです。
日本からもたくさんのデベロッパが申し込んでいるはずなので、多くの方が当選されることを願っています。
渡米資金や時間もない私は、今年も日本でのんびりライブ配信を視聴することになりそうです。
まだ開催まで2ヶ月以上ありますが、次期iOSやmacOSの期待、新しい技術への関心は高まるばかりです。
すでに新型MacBook Airが出る?なんて噂もありますが、私が何より関心を持っているのはMarzipan(マジパン)と呼ばれる技術です。

マジパンというとケーキの上などにのっている砂糖菓子を想像しますが、macOSとiOSの両方で動作するアプリの技術としてAppleが開発を進めているとの噂があります。
あくまでも噂ですので、蓋を開けてみたら何も無かった…なんてこともあるでしょう。
ただ、iOSとmacOSの未来を語る上で重要な局面を迎えていることは確かだと思います。
すでにメルマガ#21で大谷さんがユニバーサルアプリとして言及されていますが、両OSの融合についてはもはや無視できない大きなトピックです。
MacApp Storeの品揃えもiOSのApp Storeと比較すると寂しい限りです。
そのことは誰よりもAppleが気にしているはずですので、macOSアプリの充実やデベロッパの拡充を考える上で、Marzipanは重要なプロジェクトとなるでしょう。

前置きが長くなりましたが、今回はそのMarzipanについていろいろ妄想してみたいと思います。
まずMarzipanとはなんなのか?ということですが、様々なニュースサイトを眺めるとその表現はそれぞれ微妙に違います。
同一バイナリで両OSに対応するアプリ、それぞれのOS用にビルドされたバイナリをパッケージ化したアプリなど、具体的な構造や仕組みについては想像の域を出ていません。
中にはFrameworkの共通化だけを目指し、あくまでもアプリは今まで通り別々に存在することを予想しているサイトもあります。
ユーザにとってみれば、単一のアプリで両方のOSに対応することが理想なのですが、CPUの違いやそもそもユーザインターフェイスの思想が違うところを、どのように解決するかを考えると、一気にそこまで変えていくことは難しいように感じます。

ずいぶん前の話ですが、MacのCPUがPowerPCからIntelに移行するときも、ユニバーサルバイナリという形式で両方のアーキテクチャに対応したプログラムを開発できました。
しかし今回はmacOSのマウスを中心とした操作体系と、iOSのマルチタッチをどのように融合するのかが大きな課題だと考えます。
すでにWindowsの世界ではタッチパネルのノートPCが実用化されていますが、果たして使いやすいのかは未知数です。
MacBookにタッチスクリーンを搭載する可能性はほぼゼロでしょうけど、Appleがユーザインターフェイスについてどう料理するか楽しみにしています。

私は仕事としてmacOSとiOSの両方のアプリを開発していますが、技術の面ではmacOSはだいぶiOSに遅れをとっている感じがします。
新しいFrameworkもiOSが先に実装されたり、UIViewとNSViewを比較してもだいぶ違いがあります。
iPhoneやiPadとMacの売り上げを比較しても、明らかにiOSの占める割合が大きいので、開発に投入されるエンジニアの数からいっても、macOSの遅れは仕方ないのかもしれません。
しかしiOSアプリの開発にMacやXcodeは必須なわけで、MacBookシリーズの販売も堅調なようですし、決してAppleにとってお荷物な存在ではないはずです。
Appleは自社でハードウェアを製造販売している強みを生かし、うまくmacOSとiOSの開発を合理的に解決する方法をMarzipanに賭けているのだと思います。

あくまでも私の予想ですが、今回のWWDCではFrameworkの共通化を軸とした技術を発表するのではないかと思っています。
ユーザインターフェイスのフレームワークは、macOSのAppKitとiOSのUIKitにそれぞれ分かれています。
基盤技術であるFoundationに関してはだいぶ共通化されているので、AppKitとUIKitをうまく融合した新しいFrameworkが出来上がれば、かなり現実的な話になると思います。
それではちょっとインパクトにかけるかもしれないので、ひょっとしたらmacOSとiOSの両方を兼ね備えた新しいOSの発表があるのかもしれません。
まあそこまでいくと新しいハードウェアも必要になりますので、ちょっと現実味が薄れますが…
MacBookにA11チップが入るとか、macOS上でiOSアプリがそのまま動くようになるとか、いろんな噂が飛び交っていますが、妄想するのはタダですのでWWDCの開催日に向けてさらに情報合戦は盛り上がっていくことでしょう。

すでに完成の域に達したiOSやmacOSの世界は成熟期を迎え、今後のバージョンアップもユーザの興味を持続させる新たな施策がAppleには求められるでしょう。
それはGoogleやMicrosoftも同様で、スマートフォンやタブレットに置き換わる新たなデバイスや市場が登場することを予感させます。
それがスマートスピーカーなのか?というと、ちょっと違うような気がしますが、今年も興味深いデバイスが各社から発表されることでしょう。
いずれにせよ、WWDCでは単なるmacOSやiOSのバージョンアップに止まらない、開発者を歓喜させるような発表を期待したいと思います。

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◆寄稿
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Apple Developerサイト日本語ドキュメント更新情報
落合 徹

Apple DeveloperサイトのiOS/watchOS/tvOS向け日本語ドキュメントが、2本更新され、2本追加されています。
https://developer.apple.com/jp/documentation/

>更新
・In App Purchase プログラミングガイド(HTML形式)
・レシート検証プログラミングガイド(HTML形式)

>新規追加
・Human Interface Guidelines – iPhone X(PDF形式)
・Human Interface Guidelines – 拡張現実(PDF形式)

>内容
(更新分は改訂履歴から前回からの差分を抜粋)
・In App Purchase プログラミングガイド
 「購読の取り扱い」の章で細かい修正をしました。

・レシート検証プログラミングガイド
 レシートの購読お試し期間のフィールドを追加しました。

・Human Interface Guidelines – iPhone X
 iOS開発者必読ドキュメントのHIGのiPhone X版。他のiOSデバイスに共通のガイドラインについては記載無し。

・Human Interface Guidelines – 拡張現実
 ARKitを利用したアプリにおけるUI(UX)についてのガイドライン。ARKitのプログラミングガイドやリファレンスでは無い。

>捕捉
 当ページは、ドキュメント一覧の前にページの更新リストがあって、そこに追加・更新したドキュメント名が記されるのですが、なぜか今回はIn App Purchase プログラミングガイドが記載されていませんでした。
 本記事は当ページの更新リストの最新分である3/10更新分のレポートですが、レシート検証プログラミングガイドは3/14に追加されました(ページ更新リストにも3/10分にこっそり追加されました)。
 新規ドキュメントの方は、他のドキュメントと違う形式で、ドキュメント概要や改訂履歴が無いものになっています。なお、嬉しい事にPDF形式です。

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◆レポート公開
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●関東swift勉強会2018-03 レポート(3/16)

2018年3月16日(金)の夜間、東京都豊島区の池袋コワーキングスペース OpenOffice FORESTにおきまして、「関東swift勉強会2018-03」を開催致しました。

発表資料はconnpassページからどうぞ!
また、会場の様子は、ハッシュタグ『#cocoastudy #mosa #bukuroswift』でtweetしています。

今回の発表は以下の通りです。

・キーイベント処理
・独自Documentクラス
・NSTableView macOS 10.7以降
・Developer’s Tech Lab 「Swiftでフレームワークを作る方法について」
・Developer’s Tech Lab 「DocumentクラスとNSFileWrapperについて」
・Developer’s Tech Lab 「iPhone X画面対応について」

レポート全文はこちら。
http://www.mosa.gr.jp/?p=42443

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◆ニュース
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●秋葉原の老舗定食屋かんだ食堂が閉店
http://kk1up.jp/archives/20180305akiba.html
昨年大変お世話になった定食屋さん。お気入りの定食屋さんがなくなるのは寂しいですね。

●人気が下降しプログラマの求人も少ないプログラミング言語ワースト10は? 一方で仕事の多い言語は? CodementorXとCoding Dojoの調査結果
http://www.publickey1.jp/blog/18/5_codementorxcoding_dojo.html
自社開発(内製)・自社運用か受託開発か、新規プロダクトか歴史のあるプロダクトか、プロダクトの規模、主要機能はアプリ内で完結するか、それともサーバー・クライアントモデルかなど、採用する言語を決めるときに考慮する要素は色々ありますので、一概には言えないと思います。皆さんの業務ではいかがでしょうか?

●Twitterで人は真実よりうそを早く、多くシェアする──MIT論文
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/09/news073.html
嘘の方が真実よりも、願望やニュース性が高い内容になっている面があると思います。現実は甘くないですが、嘘は甘いですから。

●iPhone SDKがリリースから10年を迎える。
https://applech2.com/archives/20180307-happy-10-years-of-iphone-sdk.html
あの発表からもう10年なのですね。

●MacAppStoreで公開されていた「Calendar 2」というアプリに仮想通貨のマイニング機能が故意に追加されAppleの審査を通過。
https://applech2.com/archives/20180313-currency-miner-app-passed-apple-review.html
反応を見てマイニングする機能を削除することを決定したようですが、こういった機能がガイドラインに触れるのかどうかはこの時点では明確にはなりませんでした。しかし、後にガイドライン違反が判明しました。この後に続報記事があります。

●MacAppStoreで公開されていたマイニング機能搭載のカレンダーアプリは、3日で約21万円の仮想通貨を得たもののAppleはAppStoreガイドライン違反と認定。
https://applech2.com/archives/20180314-crypto-currency-miner-app-violate-apple-app-store.html
上記の記事の続報です。やはり、ガイドライン違反になったそうです。

● Apple、6月4日より サンノゼにて Worldwide Developers Conferenceを開催
https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/03/apples-worldwide-developers-conference-kicks-off-june-4-in-san-jose/
今年もWWDCの季節になりました。

●AMDのプロセッサに脆弱性、セキュリティ企業が情報公開–懐疑的な見方も
https://japan.cnet.com/article/35116106/
少し前にIntelプロセッサの脆弱性の件で大騒ぎになりましたが、今回はそれに比べると悪用される可能性が低いようです。

●Intel、プロセッサの設計変更で「Spectre」「Meltdown」の脆弱性に対応
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/16/news059.html
今後のCPUについてはハードウェアベースの対策も追加するそうです。

●Google Map APIとUnityで“リアルワールドゲーム”開発が容易に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/15/news061.html
面白い取り組みですが、APIのコストも気になります。

●Google、AMPの高速化技術のWeb標準化を目指す
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/09/news084.html

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◆このメールマガジンについて
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◆バックナンバーについて
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バックナンバーは以下のページで公開しています。
http://www.mosa.gr.jp/?page_id=41102

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◆配信先の変更・停止について
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