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【終了・レポート】MOSA Software Meeting 2018 in 湘南

【25周年記念】ノスタルジー × フューチャー

フォトレポート(10/20〜21)

今年で 25回目という大きな節目を迎えたMOSA Software Meetingを湘南で開催いたしました。
MOSA発足当時はiPhoneはおろかインターネットも普及していない時代でした。
あれから25年、手のひらにスーパーコンピュータ並みの性能を詰め込んだiPhoneが普及し、コンピュータ業界は大きく様変わりしました。
目まぐるしく変化するテクノロジーを追いかけることも大切ですが、たまには目先を変えて過去を振り返る時間も必要なのではないでしょうか。
そこで今回は過去25年の歴史を振り返りながら、現在、そして未来のテクノロジーを皆さんで語り合いました。
Macの進化とともに歩んでこられた方々はもちろん、そんな昔のことを知らない方々に参加いただいたMSM2018。
湘南の爽やかな風を浴びながら過ごした2日間、参加されなかった皆様も、どうぞ写真レポートでお楽しみください!

初日・10月20日(土曜)

1日目:ノスタルジートラック

テクノロジーを語るとき、ほとんどの場合は未来の予測や最先端の技術がフィーチャーされます。
しかし、今までのコンピュータ技術やテクノロジーの歴史を紐解くことも、我々の好奇心を大いに刺激してくれるはずです。
25回目を迎えたMOSAだからこそ過去の技術やデザインに注目し、それらを読み解くことでこれからの技術に対する向き合い方やヒントが得られると考えています。


アップル今昔物語(大谷 和利 さん)

アップル、アップル製品などに永く関わってきている、大谷さんならでは懐かしい話題から、この夏に渡米した際に、スティーブ・ジョブズの生家に行った最新の話まで、さらに裏話的なエピソードも交えて、あっと言う間の50分でした。


開発環境今昔物語(中野 洋一 さん)

2007年以降は、ほぼ Xcode 一択となった開発環境ですが、過去のAppleとMacの歴史を紐解きながら、開発環境、機材が紹介される懐かしい、楽しいセッションでした。


iOSとWindowsをsocketで通信、Philips hueも接続(白石 亘 さん)

初日のノスタルジーセッションに合わせた事例紹介です。最初のシステムはMacとNewton MessagePadで構成、AppleTalkで通信していたのですね。
普段は聞くことのできないサーフィン大会ならではの難しさは、とても興味深く聞くことができました。


元Apple社員の思い出話とうすっぺらいヘルスケアの話(牧田 浩幸 さん)

在籍時代の思い出話や当時のApple Japanの様子など、当時の貴重なお話しを聞くことができました。
さらに牧田さんが取り組まれているヘルスケア関連のシステム開発のお話にも、みなさん興味津々でした。。


MOSA創設者とSweetJAM開発者が語るApple伝説(新庄 宗昭 さん/大河内 勝司さん)

1日目の最後は、MOSA創設者の新庄 宗昭さん、SweetJAM開発者で伝説のプログラマと呼ばれる大河内 勝司さんのトークセッション。Mac黎明期に独自の日本語環境SweetJAMを開発した新庄さんと大河内さんが語る、当時のAppleを取り巻く逸話や開発秘話には驚かされました。当時は乏しかった開発情報や高価だったMacの開発環境の中で、どのようにしてSweetJAMが生まれたのかなど、お二人の経験を参加者全員で聞く刺激的なセッションでした。


参加者全員で記念写真

初日のセッションが無事終了し、参加者全員での記念写真です。大谷さんが持参した、ローターがはみ出さずにコンパクトに折りたためる4K撮影ドローン「HOOVER CAMERA」からも空撮しました。最後のスナップに掲載しています。


懇親会

大河内さん、新庄さんも迎えての懇親会です。
レアものも多数取り揃えたじゃんけん大会も大いに盛り上がりました。


ミッドナイトセッション

大谷さんによる「ゲキドライヴ」レース、マシンにコースまで持参する本格的なセッションでした。今回のため?に追加したコースに、いくつかの問題が発生しましたが、そこは大谷さん流の対応で無事解決。ローカルルールを加えた「バトルロワイヤル」は迫力満点でした。


二日目・10月21日(日曜)

2日目:フューチャートラック
今使える便利な技術、最先端の技術についてみんなで学びましょう。
iOS、macOSの最新技術やAI、ARなどの先端技術について、ライトニングトークやディスカッションを通じて、多くの知識を持ち帰っていただきます。
サンプルコードの読み解きやコーディングレベルのQ&Aなど、実践的な内容も参加者みんなで共有されました。


二日目

朝、天候にも恵まれました。


週刊Playgrounds(いけだじゅんじ さん)

「自分の声ピアノを作ろう」と「ハロウィンAR太陽と地球」のそれぞれ Playgroundbookを使用してのデモです。Playgroundbookの利点、注意点が紹介される実践的な内容でした。


もっとDepthの深みにハマる(いけだじゅんじ さん)

ARKit2.0で可能になったAR体験のデモをみなさんと一緒に楽しみました。
CreateMLを始め、WWDC2018で発表された最新の機能もデモで紹介されました。


ランチ・休憩

天候に恵まれ、昼食後もゆったりとくつろぐことができました。


2019年以降のアップル戦略予測(大谷 和利 さん)

A.I.やARを始め、電気自動車への取り組みまで、様々情報を基にした予測で、これからの展開が益々楽しみになりました。


Codableを使ってみよう(落合 徹 さん)

Swift 4.0で初めて搭載され、4.1、4.2と少しずつ改良されてきた「Codable」が、Objective-CのNSCodingに代わるSwiftネイティブのシリアライズ機能であることをふまえ、Swiftを使う上で便利な様子がわかりました。参考コードも示される有意義なセッションでした。落合さん、ありがとうございます。


Sphero BOLTデモ(大谷 和利 さん)

相互通信が可能になった、新型Sphero BOLTのデモです。感情が伝播する様子には驚かされました。


iOS/macOS Snippet 100連発(中野 洋一 さん)

タイトルの通り、多くのiOSとmacOSのコーディングSnippet(数行のプログラムの塊)が紹介されました。
日々iOSアプリを開発しているなかで、ほとんどが定石とも言えるコーディングの繰り返しであることが話され、実際に現場で使えるコードは、参加者の皆さんと共有すべく配布されました。
中野さん、ありがとうございました。


パネルディスカッション(高木 利弘 さん/大谷 和利 さん)

トークセッションでは、大きく分けて二つのお話をいただきました。一つ目は、今年の12月10日に催されるIT25・50シンポジウム、さらにそれに関わり高木さんが渡米された際の、現地の方々とのお話が語られました。これからのパーソナル・コンピュータの有り様が感じられました。
二つ目は、Macがまだメジャーでなかった時代に、MACLIFEはMacの情報源として大きな役割を果たした、まさにその頃のエピソード。Macの雑誌がほとんどなくなってしまった今、当時の思い出やMacに関する過去と未来のお話は、とても刺激的でした。


スナップ

初日最後のセッション、大河内さんと新庄さんのに髙橋政明さん(快技庵)facetimeでご挨拶、参加してくれました。髙橋さん、ありがとうございました。



今回のMSM2018でもっとも人気のセッションの様子です(笑)。



HOOVER CAMERAで上から撮った集合記念写真です。
大谷さん、ありがとうございました。

参加された方はもちろん、今回、残念ながら参加されなかった皆様も、どうぞ、次の機会を楽しみにお待ちください。

MOSA会員
暫定代表いけだじゅんじ