主な連載の紹介

  著者自身による連載記事の概要紹介です。(五十音順)

『世界のアプリから』 大谷和利

このコラムは、有名無名を問わず、大谷の目に留まった「これは…」というiPhone/iPadアプリ(優れたもの、ユニークなもの、アイデアに満ちたもの、これからのアプリの在り方を示唆するもの、などなど)を採り上げて、どこが興味を惹き、どこに魅力を感じたのかについて語るものです。MOSA会員の皆さんのアプリ開発のヒントや刺激にしていただければと思っています。

『iOS開発・新天地無用!』 落合徹

皆さん、プログラミングしてますか。
プログラミングは創造的な行為ですが、一つのプログラムを完成させるまでには、とても「創造的」とは言えない作業も数多あります。知識や経験が不十分な内は、それらが乗り越えられそうにない壁に感じられ、完成するまでの意欲を削いでしまうものです。

iOSの開発に関する情報は膨大です。ただし、実際のプログラミングの過程で、その時々に必要となる知識は限定されますので、都度、参考書籍やネット、Xcodeのリファレンスなどで調べることでも十分に間に合います。しかし、経験については、ネットや書籍で手に入るものではありません。経験だけは、体得するしかないのです。体得への一番の近道は、とにかくプログラミングをすること。これに尽きます。単機能でも構いません。アプリを完成させる。一つ完成したら、また別のアプリを始めから作る。完成したアプリを拡張するのもいいですが、初めのうちは、1から別のアプリを作る方がいいでしょう。完成させて一区切りつけずに拡張を考え出すと、結局いつまで経っても「完成」しないものですから。新たに作るアプリの内容は、似たようなものでも、全く違うものでも構いません。似たようなものをたくさん作れば、その方面の知識・経験も深くなるでしょう。全く違うものをたくさん作れば、きっと様々な知識を得、経験を積めるはずです。

本連載では、初心者がつまずきやすいところ、理解しづらいところなどを取り上げ、対症療法や予防法を、なぜそういう事になるのか、なぜそうすべきなのか(あるいはそうすべきではないのか)を含めて書いていくつもりです。
【2012年10月から連載タイトルを変更しました。旧タイトル『iOS開発天地無用! ~とにかくアプリを作ろうよ~』】

「Mac OS XとiOS 行ったり来たり」小池邦人(旧:「Carbon視点でiPhone探求」)

  みなさん、こんにちは!MOSA Developer News「Carbon」担当の小池邦人です。Mac OS Xを成功(かな?)に導いた要因のひとつに、Apple社がCarbon Frameworkを用意していた事が上げられます。もしCarbonが無かったら?これほど多くの大手ソフトウェアベンダーが、Mac OS Xにコミットメントすることはなかったでしょう。未だにMAc OS X ネイティブのOfficelもPhotoshopも存在しないという状況が続いていたかもしれません。
  Mac OS Xには、Cocoaと呼ばれるもうひとつのよりモダンなFrameworkも存在します。WWDC 2002では、将来的にはこの2つのFrameworkが統合の道へと向かうという話もあり、それに合わせてHIToolboxと呼ばれる新しいAPIセットも紹介されました。すべてのCarbon & ToolBox APIが新しい物に置き代わるのには、もうしばらく時間がかかるでしょう。
  本連載では、旧ToolBoxから最新のCarbon APIまで、開発には欠かすことの出来ないAPIの「使用感」と「癖」を簡単に紹介していきたいと思います。

高橋真人の『プログラミング指南』

  この連載では、筆者が「ただのMacユーザー」から現在のようになるまでに辿ってきた道のりを振り返り、これからMacでのプログラミングを始めようと思っている読者の方々に有益・無益なアドバイスをできればと考えています。
  筆者は10年ほど前、30歳を過ぎた時にCを始めたのですが、当時はMacユーザーすら自分の周囲にいなかった状態。プログラミングなどを指導してくれる人などもいようはずもなく、本とNIFTYの会議室だけが頼りでした。
  今思えば「しなくてもいい苦労」や「通らなくてもよかったはずの回り道」もたくさんしてきました。そんな筆者の経験が読者の皆さんの今後の足しになってくれれば筆者としても望外の喜びです。
  特に「このようなことについて知りたい」などのご要望などがあれば、可能な範囲内で対応することもできると思いますので、ご意見・ご要望を編集部あてにお寄せいただければ幸いです。

林晃の『新フレームワーク探求記』

 みなさん、こんにちは。Mac OS XやiOSはバージョンアップされていく過程で新しい機能が次々と追加されていっています。それに伴って、それらの機能を支えるシステムには、新しいフレームワークや新しいクラス、APIが日々追加されていっています。
それらの中には、既存のAPIやクラスの組み合わせでもできたり、独自に実装するものも多くありますが、使えば、より簡単に、より効率的な機能を実現できるものもあり、知るだけでも楽しくなってきます。
 この連載では、そのような新しいフレームワークや新しいクラス、APIなどを取り上げて、どんなことができるのかや使い方などを少し掘り下げながら紹介していきたいと思います。

藤本裕之の『プログラミング夜話』

  アメリカの野球場に行くと,7回の表裏の間に「7th Inning Stretch」というのがあります。具体的には観客が立ちあがって「Take Me Out To The Ball Game (野球場に連れていって) 」という唄を歌うというもんであります。この「Take Me Out To The Ball Game」,アメリカ人ならほどんど誰でも歌える唄なんですが,意外なほどCDなどに吹き込まれておらず,つまり非アメリカ人が歌えるようになるには結構苦労するんですね。
  プログラミングにもこの唄のような要素があります。日々勤しんでいる具体的な仕事ではあまりお目にかからないものの,プログラマーなら誰でも知っているようなこと,いや知っていて欲しいようなこと。それが役に立つ立たないは別にして,そういう表立って伝達されていないようなモノ,コトについて軽い読み物を書いていければ,と思います。