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MOSA Software Meeting 2015 レポート(11/6-7)

11月1日(土)

11月6日のレポートはこちら

セッション1:トラックA 10:00〜11:30

「Xcode 7の新機能紹介」
     Dream Garden Software 中野 洋一(MOSA常任理事)
     フリーランスプログラマー 落合 徹 氏


講師の中野洋一(左)、落合徹氏(右)

本セッションは、2名の講師が新しくなったXcodeの新機能を分担して解説していきました。中野講師は、Swift2のエラーハンドリングとAvailabity、デバッグ環境のEnergy Gauge for iOSとAddress Sanitizer、テスト環境の追加機能、Free Provisioning、Storyboard Reference、Stack Viewを、落合講師は、Objective-Cの強化点、SwiftのPlaygrounds、クラッシュログ、アプリ配布の大きな変更点であるApp Thinningを担当し、Xcode 7の注目機能の情報が多数提供されました。

アンケートより

・App thinning自体が何なのかわかってきたような気がしてきました。
・知らない機能を知る良い機会になった。(同様意見あり)
・Xcode7のキモが理解できてよかったです。
・お二人ともよかったです。落合さんので用意してくださった資料は密度が濃く素晴らしいです。
・業務で使える機能があり試してみたいと感じた。
・中野さんの話が理解しやすく感じました。
・開発に重要な箇所を聞かせていただきありがとうございました。
・storyboard分割サポートされていたとは!
・Xcode7ではまってしまうところがわかりやすかったです。仕事と既存のプロジェクトでXcode7に対応する必要があるので、すぐにでも役立ちそうです。
・初心者なので基本的な所も聞けてよかった。

セッション1:トラックB 10:00〜11:30

「日本国内でResearchKitにより臨床研究をするには」
     国立研究開発法人産業技術総合研究所 健康工学研究部門 副研究部門長 鎮西 清行 氏


講師の鎮西 清行 氏

本セッションでは、医療の研究調査用のオープンソースフレームワーク「ResearchKit」と臨床研究の実際が解説されました。まず冒頭ではReserchKitの概要が紹介され、続いて臨床研究についての流れと倫理的な観点における注意事項が解説されました。後半はResearchKitの活用と法規制について、実際のモバイルデバイス向けアプリ開発をイメージした時に、開発者(社)が考えておかなくてはならない法規制や配慮すべき点が示されました。本分野における専門家ならではの、貴重な情報のつまった内容の濃いセッションでした。

アンケートより

・法律が絡むとなかなか技術だけでは解決できない問題が多いが、技術でサポートできる所にはもっと積極的になっても良いと感じた。
・業務としてRKの概要を勉強したかったので非常に参考になりました。
・あまり聞けない話を聞けてよかった。
・ReserchKitは臨床研究以外でも使えそうに思います。また臨床研究の場では本来の研究部分に時間を使えるようにしたいですね。
・業機法対応の難しさ、ReserchKitの得意部分がわかり大変参考になりました。
・ReserchKitというより臨床研究の知識が深まった。アプリを作る前にその辺の知識を深める必要があると感じた。

セッション2:トラックA 11:45〜13:15

「watchOS 2の新機能について」
     株式会社メルカリ 北 裕介 氏


講師の北 裕介 氏

セッション前半では、WatchKitの基礎知識である仕組みとwatchOS 1と2で異なる点について解説されました。続いて、watchOS 2の新機能紹介を各トピックごとに紹介していきました。最後に具体的な開発方法について、Xcodeでのプロジェクト作成から、WatchKitフレームワークの機能追加までがデモを交えながら解説されました。

アンケートより

・watchOS1と比べて「やれる」ことが増えていろいろなアプリが作れそうで楽しみです。
・多様な機能が使えるようになったのが理解できた。
・watchOS2について整理できた。
・watchOSのアドバンテージがよくわかりました。
・watchOS1との違いを強く感じた。
・開発のためのポイントがわかりやすく説明されていてよかった。
・watchOS1の時には特に開発を考えていませんでしたが、お話を聞いて興味がわきました。

セッション2:トラックB 11:45〜13:15

「Swift 2 から始めよう」
     EZ-NET 熊谷 友宏 氏


講師の熊谷友宏 氏

本セッションは「Swiftを知ってみよう」と「Swiftを使ってみよう」の2部構成で進められました。前半は「Swiftについての大事なところ」「型に振る舞いを与える」「Swiftの便利な機能」と、大きく3つのパートにわけて講義されました。後半は活用編として、本をリストで表示するアプリを例に、実際に制作過程をデモしながら、Swiftのコーディングを参加者の皆さんに実感していただきました。

アンケートより

・先生として秀逸。例題がSwiftの主機能を網羅していてすばらしい。
・Swiftの書き方の雰囲気がとてもよく伝わりました。
・わかりやすい。他のSwift入門とは違った角度。
・とてもわかりやすい説明でデモもよく練られているので聞きやすかったです。
・Swiftの全体の流れが非常に見えて分かりやすかったです。
・Swift2を使って途中からでもソフトが書きたせると言うのは良い。何時から仕事で使用するか考えてきたがそろそろ使います。講義いつもわかりやすくて良いです。
・省略記述によってコードがあれだけ短くなるとは…今回1番の驚きでした。
・実際にアプリ開発に使っているところが見られて自分のアプリ開発に使うイメージが湧いてよかった。
・Swiftを実際のアプリを開発しながら解説していただいたのでとても実践的でした。すぐにでも開発したくなりました。
・LISP風にかけそうで面白いと思った。

セッション3:トラックA 14:30〜16:00

「Metalの周辺フレームーワークを調べる」
     有限会社オッティモ 代表取締役 小池 邦人(MOSA会長)


講師の小池邦人

本セッションでは、まずはMetalおよびその周辺の基礎知識について確認していきました。続いてMetalKitの機能について、サンプルを参照しながらどのように使うかを確認していきました。中盤から後半にかけては、Mode I/O、Metal Performance Shader、Core Imageなどの各フレームワークとMetalについての解説があり、最後にAVFoundationやSpriteKit・SceneKitとMetalとの関係を整理していきました。

アンケートより

・Metal処理の動向がよくわかってよかったです。
・資料を含めて大変参考になります。
・ いつもわかりやすい説明ありがとうございます。
・Metal on Mac(OSX)がよくわかりました。またiOS 9で拡張された機能についても、とっかかりができてよかったです。
・ 今回も充実した内容で素晴らしかったです。
・MacOSにMetalが使用できるのは楽しみ。
・やはりゲーム開発はハードルが高いと感じた。しかし挑戦はしてみたいと思いました。

セッション3:トラックB 14:30〜16:00

「UI Testについて」
     Innoface株式会社 代表取締役 平井 博明 氏


講師の平井博明氏

本セッションでは、Xcode 7から追加されたUI Testについて、実際のデモを交えながら詳細が解説されました。ユーザインターフェイスのテストを自動化できることで、テスト作業の効率化を図ることができ、質の高いアプリ開発を手助けするのがUI Testの大きな目的です。
試行錯誤の連続で、失敗したケースやその回避策など講師の体験談が熱く語られ、受講者はUI Testの実装の苦労や利便性をリアルに感じ取ることができました。

アンケートより

・テストは仕事の報告として必要なので、覚えていきたいと思います。
・今後取り込もうと思っていたので大変参考になりました。
・実践的な内容が良かった。
・UITestの現状(できること、できないこと)が把握できました。
・Xcode7からの新機能だったので勉強になりました。実務にどう活かすかの入り口を見ることができました。
・調査が徹底していて勉強になった。
・とてもわかりやすい内容でとても良かったです。ありがとうございました。
・テスト自体の効果的なやり方も合わせて知りたかった。
・サンプルを動かしながらで分かりやすかった。
・今後テストに使えるか、今回お話しいただいた内容を元に検討したいと思いました。ありがとうございました。
・UITestをうまく使えばユーザーテストの工数が少なくなりそうです。使い方が大事ですね…。
・どういう場面で使ったらよいかが分かった。

セッション4:トラックA 16:15〜17:45

「マルチタスキングへの対応」
     アールケー開発 代表 林 晃 氏


講師の林晃 氏

本セッションでは、まずは、マルチタスキングの概要に触れ、その後、マルチタスキングの3種類の機能「スライドオーバーへの対応」「スプリットビュー表示への対応」「ピクチャ・イン・ピクチャへの対応」について、それぞれ解説していきました。参加者へはセッション後に復習できるように、スライド資料とは別のテキストが提供されました。

アンケートより

・解析結果と合わせた説明が非常にわかりやすくてよかったです。
・適切な方法の説明を受けて役に立った。
・とてもわかりやすかったです。
・古いアプリも少し心配になってきました。良いセッションでした。
・マルチタスクの対応の方向性がわかってよかったです。UXベースでの判断の難しさもわかってよかったです。
・今回も充実した内容でした。ありがとうございました。
・サンプルが多くわかりやすい講義でした。
・既存アプリも避けて通れない部分でしたので、お聞きできてうれしかったです。
・とても詳しく調べていて参考になりました。

セッション4:トラックB 16:15〜17:45

「HomeKit対応デバイスとBLEについて」
     株式会社 芳和システムデザイン 宮一 正人 氏


講師の宮一 正人 氏

本セッション前半では、HomeKitの概要とHomeKit Frameworkの紹介がなされました。続いてカギ装置、人感センター、スイッチ、ブラインドなどService毎のCharacteristicsについて、1つ1つ解説があり、実際のデモが披露されました。後半は、その他の情報として、Bluetooth Low EnergyとBLE周辺に関する関連情報が提供されました。

アンケートより

・HomeKitの現状(?)が知れました。
・HomeKitは謎な部分が多かったので良。
・CSR meshの話が聞けたのはよかった。
・早くHomeKit対応デバイスが広まって欲しいです。
・HomeKitとBluetoothについてディープな話が聞けました。ハードが絡むと難しいですね。
・参考になった。

ランチセッション

お昼の休憩時間を利用して、ランチセッションが行なわれました。

横堀さんと大森さんのプレゼン

横堀さんには、前日に引き続き、クラウド型モニタリングサービス「safie」のAppleTV対応版のデモを中心にお話いただきました。

株式会社ベネッセコーポレーション 大森雅之さんからは前日の懇親会に引き続き、オンライン教育プラットフォーム「Udemy」の詳しい紹介がありました。Udemyでは、自分の得意分野で誰でも先生になって自分の講座をインターネット上に公開することが出来ます。ランチセッションでは、MSMの参加者向けに自分の講座を公開するための仕組みが紹介されました。一例として、MOSAセミナー講師4名(林講師、平井講師、落合講師、中野講師)が日本語化に協力したコンテンツ「完全攻略!初心者からプロになるためのiOS9アプリ開発のすべて(日本語版)」の苦労話なども合わせて披露されました。

今年も沢山の方にご参加いただき、好評のうちに無事イベントを終了する事ができました。
全国からお集まりいただきました皆さま、貴重な週末を割いてご参加いただき本当に有難うございました。
来年もまたお会い出来ます事をスタッフ一同、楽しみにしております!

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