WWDC 2021の熱気冷めやらぬ雰囲気の中、完全リモートによるWWDCの情報交換会をzoomによるオンラインで開催しました。発表された技術を参加者全員で意見交換、質疑応答、技術紹介などなど、有益な情報を共有できました。
このイベントは、WWDC21 Beyond WWDCのページでも紹介され、幅広い参加者にも恵まれました。
第一部の「WWDC2021から見えてくるAppleの技術戦略と展望予想」と題し、テクノロジーライターの大谷 和利さんに講演いただきました。
第二部の「WWDC21フリーディスカッション大会」では、https://slido.com/でアンケートを取り、参加者のみなさんが興味のある内容についてフリーディスカッションを行いました。
第三部の「ミニDEMOsa」では、須藤益司さん、中野洋一さん、いけだじゅんじさんがDEMOを行いました。
「デプスと3Dで写真を遊び倒すアプリ丸ごとデモ!」須藤益司さん
「HHH・ヘルスケアアプリ」中野洋一さん
「ライブコラボレーション・Croquet Greenlightを体験」いけだじゅんじさん
「360イメージ新表現・panoARをiPad Swift Playgroundsで開発」いけだじゅんじさん
イベントの最後に、この1年のMOSAの活動と収支報告が行われました。
以下、スクリーンショットを添えたレポートです。
なお、晩秋の頃、例年通りMSM2021 ~MOSA Software Meeting 2021~を開催予定です。どうぞご期待ください。
開催レポートです。
大谷 和利(テクノロジーライター)
WWDC21 Keynoteで読み解く四つのフレーズ、
・Staying connected つながり続ける
・Finding focus 気を散らさずに集中
・Using intelligence インテリジェンスの活用
・Exploring the world 世界を探索
それぞれを読み解きながら、Appleの展望、予想が紹介されました。50分ほどの限られた時間でしたが、Zoomに対するFaceTime、Apple主導による対SNS、プライバシーを優先に考えるAppleとそれを利用し収益を上げるAI起業、またAppleの目指す先には検索でも対Googleがあることが見えてきました。一例としてマップが紹介された地図・マップでは、当初様々な課題を抱えていましたが、現在ではGoogleを凌駕し、ファーストでなくベストを実践するAppleの取り組みが良くわかりました。
今も「一度に一人ずつの革命」を実践するAppleの姿も理解できました。
Changing the world, one person at a time.
なお、アプリ監視を提案する第三者の動きとして紹介があったのは次のURLです。
冒頭でslido.comを利用したリアルタイムアンケートを実施し、上位位三つに沿ってフリーディスカッションを行いました。
もっとも興味があったのが「Swift並行処理」、次に「iPad Playgroundsでアプリ作成」、「Xcodeクラウド」が続きました。
話題は広く、深く、みなさん知識と経験をあわせて、とても有意義なディスカッションになりました。
みなさま、ありがとうございました。
須藤益司さん
動画アプリ
i3DMovieMake, i3DMovieCam, i3DDepthCam
静止画アプリ
i3DSteroid, i3DPhotoCam, i3DPortRait, THreeD360
LiDARスキャナや複数カメラによるデプスなど、多様なアプリと機能が紹介されました。
・ステレオクラブ東京スタッフ、ステレオフォトメーカー作者
2000年頃から、趣味で、ステレオ写真を撮り始め、自分の撮影した写真編集用にプログラミングを独習し、ステレオフォトメーカーを作成公開。世界中のユーザーからのフィードバックを元にソフトの改善を進めた活動が評価され、2015年英国王立写真協会よりSaxby Award、2016年 アメリカ写真協会 Progress Award を受賞する。最近は、全天球3D画像の編集やデプスマップの活用等にも活動範囲を広げている。
中野洋一さん
ヘルスケアデータを活用するためのツール「HHH」です。
iOS 15のヘルスケアは、複数のデバイスでデータの共有が可能です。
このアプリではiPad, Macでもデータの収集が可能です。
今後このような分野のアプリの有効利用が期待されますね。
いけだじゅんじさん
WWDC21で発表があった、SharePlayと同様な動画のオンライン視聴同期再生とメモ・手書きの共有が可能な環境です。
YouTube動画のタイムコントロールを操作すると参加者各員の再生も同期して変更される様子をデモ・体験しました。
画面上のQRコードでURLを開き、ブラウザで参加でき、多くの方に体験いただきました。
いけだじゅんじさん
iPad Swift Playgroundsでの製作の様子と、半透明360パノラマのデモを行いました。
WWDC21で発表された通り、iPad Swift Playgroundsでアプリの開発・リリースができるようになります。このような開発スタイルが広がると思うとワクワクします。
Tomiji Suzukiさんに「開発中のヘルスケアアプリの紹介とデモ」を頂きました。近日リリース予定ですので、改めて紹介させていだきます。
Suzukiさん、ありがとうございました。
なお、晩秋の頃、例年通りMSM2021 ~MOSA Software Meeting 2021~を開催予定です。どうぞご期待ください。
みなさまも、次の機会はぜひご参加くださいませ。
MOSA会員
暫定代表
いけだじゅんじ